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辻商会の輸入陶磁器の展示場(1937年)。左より長男のアルベルト・武一郎、甥の大嶽稔、辻峯雄、辻国男、店員(辻早苗氏提供)。1884年、長野県に生まれた辻才次郎は辻商会を立ち上げ、日本製品の品質とデザインを売り物にして中・上流階級を対象に、欧州の高級陶磁器に対抗しながら地道に販売市場を開拓していった。第二次大戦中はブラックリストに載せられて敵性財産管理委員会の干渉を受けたが、アルゼンチン資本の企業であることが認められて接収をまぬがれた。