各国からアルゼンチンの建国百年祭に

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アルゼンチン建国百年祭に参加した世界各国代表者の似顔。左に,日置益公使(Caras y Caretas誌,1910年6月4日第609号)。1910年5月25日,新興国として注目されてきたアルゼンチンは,盛大に建国百年を祝ったが,同年チリに公使館が開設されてアルゼンチン兼任の公使となった日置は,その後,各地を視察し,移民導入の可能性をさぐっている。外務省に提出した報告書に日本人の活躍状況にも触れ,在留する日本人労働者は約300人だとした。また,日本人は土地の労働者と混じり合うことも同化することもなく,同国人だけ固まってしまうこと,休日も休まず夜業も嫌がらない点から,これが将来土地の労働者の反発を買い,社会問題となる恐れは十分ある,と述べている。