大越成徳初代公使

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1901年,大越成徳公使,家族と共にスプレディッド・ホテル前にて(亜爾然丁時報1939年新年号より)。正式な外交関係が始まった後,当時までブラジル駐在公使だった大越成徳は,1902年よりアルゼンチン初代公使も兼ねるようになった。ロンドン駐在領事の経験もあり,英国人と結婚していた同公使は,アルゼンチンについて日本外務省に詳細な報告書を送っている。「これまでの南米諸国を視察に来た日本人が三人あったが,契約移民を輸送することだけを目的にしていたため土地売買などには全く注意しなかった」ことを嘆く(1903)。