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1900(明治33)年9月30日,アルゼンチンの練習艦サルミエント号は第一回世界巡航を終え,ブエノスアイレス港に着いたとき,士官たちと日本人の若者が二人いた。16歳の榛葉贇雄(しんや・よしお)と13歳の鳥海忠次郎(前列左端と右より5人目)だったが,アルゼンチンと日本は正式な外交関係を開始したばかりであり,その意味でこの二人は国交樹立後初めての日本人移住者だった。二年前,両国は「修好通商航海条約」を締結していた。(写真は亜国国立資料保存館所蔵)