蒲地のカフェ店

7/26

  

ロサリオ市で蒲地正登が経営する数軒のカフェ店の一つはサルミエント街にあった。広い店舗の奥では日本や中国の商品も販売し、店の前ではボンボン(チョコレート菓子)を販売していた。鹿児島県出身の蒲地は1908年笠戸丸でブラジルに移民として渡航した。蒲地と竹内との競争は、一方のカフェ店で働いた従業員は他方では働けないというほど激しいものだったという。