定着移民第一号の牧野金蔵

3/22

  

機関士・牧野金蔵とその英国人上司(在亜日本人会所蔵資料)。アルゼンチンに定住した牧野金蔵の入国年は1886(明治19)年で,それがこの国における日本人移民の発端と規定されている。神奈川県出身で,海外雄飛の志を抱いた牧野は20歳頃,英国船の乗組員として渡航し,ブエノスアイレス州海岸で上陸した。その後,地中州のコルドバに赴き,当時アルゼンチンで発達し始めていた英国系鉄道会社セントラル線の機関士として退職するまで勤めた。英語名のマイケル・キングと改名した。